顔面神経麻痺の治療について
顔面神経は、顔の表情を動かす神経です。
顔面神経麻痺は、さまざまな原因でなりますが、顔面が非対称になってしまうため、顔貌が大きく変わってしまいます。
本来まぶたは眼を守っていますが、顔面神経麻痺の場合にはまぶたを動かす筋肉が麻痺してしまうため、下眼瞼は垂れて上眼瞼は上がり、眼球が乾いてしまいます。
顔面神経麻痺の見た目や乾燥は手術でかなり改善させることが可能です。
図1 上眼瞼ゴールドプレート移植・下眼瞼形成術後
術前には閉じられなかったまぶたが、術後に閉じられるようになっています。
上眼瞼には24金のプレートを移植し、重力で閉瞼できるようにしました。
下眼瞼は目じりを引っ張り、挙上しています。目が閉じられるようになったため、充血も改善しました。
図2 眉毛挙上も行った場合
上下眼瞼だけでなく、眉毛下垂は見た目に大きく影響します。
眉毛の上を切開して眼瞼全体を挙上することで眼の印象をほぼ正常にすることが可能です。
図3 眉毛挙上+下眼瞼の形成術を行った症例
左右非対称であった眉毛を挙上しました。
表情が変化し、明るい印象になります。