バセドウ病の自然経過
バセドウ病眼症は、発症から半年程度でピークに達し、その後少し良くなって治りますが、発症前の状態には戻りません。
後遺症を残さないためには早期発見、早期治療が必要になります。
バセドウ病眼症への内科的治療
バセドウ病眼症は、早期発見・早期治療を行うことで、後遺症を軽減することが出来ます。
治療はステロイド剤の点滴・内服・注射を行います。
ステロイド剤の投薬方法についてはさまざまな研究があり決まっているものはありません。
ステロイド剤の治療と並行して放射線治療を行います。
放射線治療は10日間の通院が必要になり、大抵の場合は約2週間毎日通院が必要になります。
バセドウ病眼症への手術治療
それらの治療でも治らなかった場合には、最終的に手術治療によって眼の症状を抑えることが出来ます。
手術には大きく分けて
- ①眼窩減圧術
- ②斜視手術
- ③眼瞼手術
があります。
これらの手術は示した通りの順番で行うことが推奨されます。
それぞれの手術には合併症があり、他の領域の手術への基準を変えてしまう可能性があるからです。
例えば①眼窩減圧術は合併症として斜視を起こす可能性があるため、①眼窩減圧は②斜視手術よりも先にしなければなりません。
また②斜視手術後に眼瞼の位置が変化することがあるため、③眼瞼手術よりも先に行われます。
生活習慣との関連
バセドウ病眼症では、喫煙者の症状が悪く、再発しやすいということが知られています。
なによりも禁煙が必要です。
そのほかの生活習慣との関連が証明されているものはなく、通常通りの生活でかまいません。
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