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オキュロ鹿嶋の眼形成啓蒙活動

20.07.08

カテゴリ:医院ブログ

オキュロ鹿嶋の眼形成啓蒙活動

 

 

 

以前のブログでも書きましたが

 

僕の人生の目標は

 

米国のように眼形成がしっかりした分野として認められ

 

バセドウ病眼症への手術や眼窩骨折などの手術

 

眼科医が行う美容外科手術が

 

一般的になるようにすることです

 

 

 

なんでこういうことをわざわざ言わなきゃいけないかと言えば

 

全国に眼形成がまともに出来る医師がほとんどいないから

 

 

いるんだったら、言う必要がありません

 

 

 

 

 

出来る医師がいないのであれば、誰も教えられないので

 

教えてもらう若手医師も知らない

 

 

若手医師が中堅になっても大御所医師になっても

 

知らないからさらに若手にも教えられない

 

 

 

そういう負のループが何十年も繰り返され

 

全国各地で眼形成難民が発生している

 

 

その状況をどうにかしたいと思っているのです

 

その活動の一環として

 

全国の眼科医の研修を受け入れています

 

 

 

その時に考えなければいけないことが2つあります

 

 

1つ目は、研修する医師をどのように扱うか、です

 

具体的には、お給料を払うのか、手術を執刀させるのかという2点に集約されます

 

 

 

ここで医師というものの実態をぶっちゃける必要があります

 

研修医の給与は安いとか、無給医師、なんて言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 

 

実は若い時の給与はメチャ安いのが医師という職業

 

僕が医師になった20年くらい前は

 

都内私立大学の研修医は月給3万とかでした

(いろいろ問題になっていまは違いますが)

 

 

当直のバイトに行くと、そこそこの給料(1回3-5万くらい)がもらえるので

 

週に1度、そういうバイトに行くことで何とか食いつないでいくのです

 

この辺は「ブラックジャックによろしく」という漫画に書いてあります(無料で読めます)

https://www.sukima.me/book/title/blackjackniyoroshiku/

 

 

 

眼科医は救急当直出来ないので

 

僕の場合はコンタクト処方のバイトなんかですね(医局には内緒で行く)

 

 

 

若い頃はそうやって食いつなぐのが医師の世界

 

大学などの研修施設では、看護師や事務などの人件費に取られて

 

医師に払う予算がありませんから

 

若手はほぼ無給というのが実態

 

 

 

さらに誰しもがそうだと思いますが

 

新しい職業についた当初はド素人ですよね?

 

 

 

医師も同様です

 

国家試験はあるので、人体については勉強しています

 

 

ですが、まったく実戦となると違うのです

 

 

例えるなら料理の本読んで、作り方を知っているのと

 

実際に作るのとの違い

 

 

例えるなら戦争ゲームするのと

 

実際の戦争に参加するの、くらい違います

(実際の戦争を知りませんが、なんとなく伝わると思います)

 

 

 

だから医師になってからの勉強がすごく、本当にものすごく大事なのです

 

 

ですが全国の眼形成がそんな焼け野原状態

 

なんとか全国で拠点になる施設を作りたいと思っても

 

誰かが教わりに来ないといけません

 

 

 

例えば仙台の目黒先生

 

東京や前橋への往復は1回3万円もかかります

 

さらに前泊するとなればホテル代も

 

週に2回とすると、交通宿泊費だけで週に10万円ちかくかかる

 

 

 

河村先生も当初、神戸から通勤していましたので

 

往復1回4万円+宿泊費

 

 

ではこういう負担を勉強したい医師にさせるとなるとどうなるか

 

 

 

簡単に言えば、続かないのです

 

週に2回来るとなれば、自分の仕事を削っていますから収入が減っています

 

 

収入が減った上に交通宿泊費を週10万出す

 

それは持続可能なことではないのです

 

 

 

だから当院では医師として最低限の日給(そこそこあります)に加えて

 

交通宿泊費も負担してあげています

 

そうすれば持続可能で勉強しつづけることが出来る

 

 

患者さんには沢山来院していただいて

 

預かったお金はそうやって次世代につないで行きたいと思っています

(繰り返しますが目黒先生は同世代です)

 

 

 

たぶん目黒先生が開業して患者さんが集まると

 

仙台の若手医師の誰かが眼形成やりたいなと思うと思います

 

そうやって徐々に眼形成の裾野が広がっていく

 

それが僕の本望なのです

 

 

 

 

でも言うのは簡単ですが実際には難しいことで

 

つまり先述の通り当初は使い物になりませんから

 

1から教えないといけない

 

 

 

つまり教えることに労力とお給料を取られるし、

結果も伴わないのでクリニックにとってはむしろマイナス

 

マイナスなことにお金を使うのって、なかなか勇気と覚悟が必要なんですよ(本当に!)

 

 

 

少なくとも半年くらいは目が離せないので

 

マイナスがマイナスのまま続きます

 

 

 

でも大きな目標が、全国の眼形成のレベルの底上げなので

 

その大きな目標に向かって進んで行きたいと思っていますし

 

そういうことにお金を使っていきたいと思っています

 

 

 

全国の患者さん!!!

来院お待ちしています!!!!(涙)

 

 

 

 

つづきます

 

 

 

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2019年手術実績 3850件(2019年1-12月)

涙道涙液学会 理事

 

オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F

03-5579-9995

http://www.oc-tokyo.com/

新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1

027-288-0224

http://www.kashima-oc.com/

 

 

2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら

OurAgeに特集していただきました

ついに眼症の手術を受ける/甲状腺疾患で涙目、眼球突出に! 50代ライターのバセドウ病眼症闘病記④ 

 

 

 

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